オール電化の仕組みと関連ワードを解説!なぜ光熱費が下がるの?

オール電化の仕組みと関連ワードを解説!なぜ光熱費が下がるの?

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2018.10.17

目次

オール電化というと、エコキュートやIHクッキングヒーター、太陽光発電を思い浮かべる人が多いと思います。

でも、いざ仕組みといわれるといまいちよくわからない…という方も多いと思います。

本記事では、そんな方に向けてオール電化の仕組みを説明します。

オール電化の仕組み

オール電化はガス機器を使いません。家の中でガスが使われているのは、給湯、キッチン、暖房です。

オール電化では、すべてを電気で賄うことで家の中に火がなく、光熱費が一本化できるというメリットがあります。

ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーター

フラットで掃除がしやすい、火がない安心感といったイメージがありますね。

IHクッキングヒーターの仕組みは、コイルと電磁線によって、鍋を置くことで渦電流が発生し鍋底が温かくなります。

IHクッキングヒーター自体が発熱するのではなく、鍋底が温かくなり、料理が作れるようになるのです。

よくいうIH専用の鍋でないといけない、接地面の鍋底が平らである必要があるのはこのためです。

オール電化の中でも、IHクッキングヒーターは消費する電力が多い機器です。

高齢化に伴い、火を使わなくて済むようにIHにするという例は多いです。

ガス給湯器の代わりにエコキュート

空気の力を使った給湯システムであると言われますが、ピンとこない人も多いと思います。

見た目はエアコンの室外機に近いヒートポンプユニットといわれる部分で、空気の中の熱を集めて、さらに圧縮することで、温度を上げます。

この熱を水に通すことでお湯をつくるシステムです。

燃料にガスを使わないので、エコな給湯システムといわれます。

ヒートポンプユニットと出来たお湯をためておく貯湯ユニットの二つに分かれており、電気料金の安い時間帯にまとめてお湯をつくり、貯めておきます。

薄型になってるとはいえ、貯湯ユニットは300Lや、家族の数によっては400L以上を貯めておくものなので、ガス給湯器に比べてスペースは取ってしまいます。

ガス給湯器は使うときにお湯を作るという仕組みなのに対して、オール電化のエコキュートは貯めておく、というのが原則のため、一度に大量にお湯を使いすぎると、お湯切れを起こすことがデメリットといえます。

一方で常時お湯がためられている状態なので、断水が起こった時に予備として使えるというメリットもあります。

ちなみにエコキュートと従来の電気温水器の違いは、エコキュートは空気の熱を使ってお湯ができますが、電気温水器は、電気ヒーターが発熱することで水を温めます。

ヒーター式と比べてヒートポンプ技術の消費電力は3分の1程度といわれ、効率的に給湯ができるのです。

ガスファンヒーターの代わりにエアコン

温まるのはガスファンヒーターが早いですが、長い時間使い続ける、部屋全体を温めるのはエアコンの方が得意です。

ガスファンヒーターは高温になる吹き出し口があるので、火傷の心配がありますが、エアコンであればその心配もありません。

他にもガスファンヒーターはガスを燃やしているため、水蒸気が多く発生します。そのため結露が発生しやすいのですが、エアコンを使うことで結露が減らせる利点があります。

また、床暖房にはガス温水式と電気式の2種類があり、広い範囲で使うのであればガス式の効率が、狭い範囲は電気式が効率が良いです。

必要な電気容量

ガスを給湯やキッチンで使っている場合は、照明や家電に使うための電気の契約容量は、家族世帯で30A~40Aくらいです。

しかしオール電化には、この容量では足りません。
電気の契約容量を増やす必要があり、最低でも60Aは必要になります。

契約容量を変えるときは、電力会社に連絡をしてアンペアを変更してもらう必要があります。

アンペア変更には、ブレーカーを取り換える工事が入ります。

 契約容量が増えれば電気の基本料金は高くなりますが、ガスの基本料金がかからないので、一本化できてお得になる というわけです。

ガス代が高い家庭ほど、オール電化で削減できる光熱費は大きくなります。

光熱費が下がる仕組みとして、契約プランを変更するというのが重要です。

オール電化では、電気の契約を深夜料金が割安、日中が割高になるプランに変更することが多く、割安な深夜にお湯を作ったり、電気を使うことで光熱費を大きく下げるのです。

そのため、日中に電気を使うことが多い家庭では 、オール電化にすることでもメリットが受けにくくなります。

太陽光発電

オール電化で太陽光発電を設置すれば、毎月の電気代が掛からなくて自給自足の生活が叶いそうですね。

オール電化で選ばれる電気料金の形態は、日中割高、夜間割安のプランでした。太陽光発電は夜間の発電はできませんが、日中は太陽が出ている限り発電が可能です。

つまり、相互のデメリットを補完し合うことができるのです。

ちなみに夜間も太陽光発電で得た電力を使いたいときは、蓄電池の設置も必要です。蓄電池は太陽光発電と必ずしもセットではありません。

以前の蓄電池はコストが掛かりすぎるため、電気を夜間も買わなくて済むようにするためというよりは、緊急時の予備電源という意味合いがありました。

しかし、蓄電池の技術は電気自動車の性能向上もあり、急速に伸びているので、今後は太陽光発電とセットで、家庭内の電力の自給自足が当たり前になるかもしれません。

オール電化しているから太陽光発電が必須とも限りませんが、オール電化住宅では太陽光発電の普及率は高いです。

オール電化の普及率

株式会社富士経済の調査によれば、オール電化住宅は全国で2016年度で約654万戸です。

エリア別に普及率には差があります。LPガスのエリアでは都市ガスよりも光熱費の削減幅が見込めるので、普及が進んでいる傾向があります。

都市ガスエリアや設置スペースの少ない関東圏などは普及率が低めです。

また、全体的には東日本大震災での節電意識の高まりで、近年は増加の勢いは鈍っています。電気料金の値上げの打撃が大きかったようです。

新築では、マンションよりも戸建ての方がオール電化が進んでいます。

マンションでは入居してからオール電化にするのは課題が多いですが、かといってオール電化になっている新築マンションの数が多いわけでもありません。

その理由として、ガス配管を導入するよりも建築コストがかかってしまうことと、「オール電化」そのものが販売戦略として有効なほど消費者の購入意思決定に影響を及ぼさないからです。

オール電化にできないケース

電気の契約容量を増やせないと、オール電化にはできません。

費用面よりもこのハードルが越えられないときオール電化が導入できないことがあります。

アンペアを増やせないケースとしてマンションがあります。

マンションでは、全体の電気容量に上限があり、アンペア変更ができないことがあります。

1戸や2戸など数戸の契約容量を上げることは可能でも、たくさんの部屋で容量を上げることは物理的にできないのです。

こういったことから、マンションでは途中からはオール電化ができないことがあるのです。

ちなみに契約容量を上げるのではなく、電力の自由化による電力会社の変更はこれとは関係ないのでマンションでも可能です。

これからどうなるオール電化

急速に増えているとは言い難いですが、着実に数は増えています。

電気料金の値上げによる影響や節電意識の高まりで、社会全体としてオール電化がもてはやされた時代と比べると少し落ち着いてきています。

しかしながら、昨今出てきたZEHというような省エネかつ自家発電をする新しい住宅の形や、エネルギー使用量の見える化ができるスマートハウスはいずれも電気がキーワードです。

太陽光発電や蓄電池の価格もどんどん下がってきているので、オール電化市場は今後発展していくでしょう。

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